不祥事相次ぐ下関市
今度は上下水道局で
下関市では、昨年12月に「過払い生活保護費の返還手続き(1400万円)を怠ったことが発覚し処分があったばかりですが、今度は上下水道局で不祥事の発覚です。
市上下水道局は29日、下水道事務所筋ヶ浜終末処理場(伊崎町)において不正な経理が行われていたことが内部告発(公益通報)によって明らかになったと事実関係を説明し陳謝しました。
内容は、平成15年から稼動した汚泥脱水機に使用する薬品を購入する際、必要以上の量を発注し、その差額で発注業者から6年間、複写機や衣類乾燥機など103品目、約600万円を納入させたというものです。
調査では、「現場責任者の個人的な流用はない」とのことですが、こうした不正な経理処理によって「裏金」がつくられたのが歴史の事実です。また、予算を決定する議会に対する重大な裏切り行為です。
市役所全域で改めて検証が必要です。
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市役所第一別館が「田中絹代ぶんか館」としてオープン
市役所第一別館は1923年に電話局として建設され、西洋の模倣から日本独自の設計思想を持った初期の建物として高い評価を得ています。
その建物を11年前、下関市は解体する予算を計上、市議会も共産党など一部の反対だけで、これを承認。
このことに市民の多くが反発、保存運動が起こり全国からも保存の世論が起きました。
当時、私も市民の方と近代化遺産ツアーなど行うとともにインターネットの掲示板を活用して市内外に保存運動を呼びかけました。
市民世論の盛り上がりのなかで解体は中止され保存活用が決定されました。
以来約10年の年月がかかりましたが、下関市立近代先人顕彰館(田中絹代ぶんか館)として13日にオープンします。田中さんの遺品などが陳列されます。
田中絹代さんは下関市丸山町出身の日本を代表する映画女優で戦前の「愛染かつら」の美しいヒロインが有名ですが、私は戦後の「サンダカン八番娼館・望郷」などの迫真に満ちた老け役が好きです。
田中さんの墓は遺言によって下関市の墓地に建立されています。詳しくは館で。
保存運動が起きた当時の第一別館(1999年)
リニューアルされ開館を待つ建物(市HPより)
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予想を上回る経済波及効果
山陽小野田市の住宅リフォーム助成制度
県内で初めて山陽小野田市が導入した住宅リフォーム資金助成制度。10万円以上の工事に対して、市が3万円~10万円を補助する制度ですが、予想以上の反響を呼び、受付期間が昨年10月13日から12月18日という短期間期にもかかわらず応募が殺到。当初予定した700万円の予算も、2100万円まで増額したそうです。
その成果について、日本共産党の山陽小野田市議団は次のように伝えています。
市もびっくりの成果
受付件数311件、決定件数308件、補助決定額が2100万円。業者の工事見積金額2億3081万円、申請に加わった事業者は約100件ですが、実際に仕事をした業者は下請けなどを含め400件を超えている見込みです。
この評価について市側は、「驚くほどの反響で、市は景気回復に向けたきっかけをつくっただけで、多くの予算は市民にお願いする制度であり、2億円を超えるようなここまでの波及は予想を超えたものであった」と語り、制度を作り補助金を出した市と、工事金額を負担した市民、そして工事をおこなった事業者、3者それぞれが喜ぶべき成果であることが強調されました。
この制度について、下関でも共産党市議団が予算要望の重点に掲げるとともに議会で取りあげ実現を求めています。
全国的に広がりを見せる中、秋田県では住宅リフォーム資金助成制度を県事業として行うことが決まりました。
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