【2020年4月5日】
東京都の医師会長がコロナ問題に関連し「感染列島」という日本映画が参考になるというので、早速観ました。
イタリアの悲劇を日本で招かないために
感染爆発で人工呼吸器が足りず、助かる可能性の人を優先するため、より重症者の人工呼吸器の管を抜いていくシーンは凍り付きました。誰を見捨てるのか、、どの医師も看護師もしり込みする中で責任者である主役の女性医師は、少しでも助かる命を優先するとして、冷酷な表情で子どもを含む重症患者の管を次々と抜き患者は、絶命。シーンは変わり女性医師は、裏庭で泣き崩れます。
コロナで苦闘する現実の医師の姿と重なるとともに 先日、イタリアでは人工呼吸器が足らずに高齢者などから人工呼吸器の管を抜いているという報道がありましたが、その光景が重なりました。
だから、こんなことを許さないために、現在、政府が進めるベッドの大幅削減など絶対に許せないと映画を観ながら強く思いました。
ところがです。医療制度の改悪が進む日本ですが、イタリアよりは「まし」」と思っていましたが、その直後に、そうではないことに衝撃を受けました。
2020年4月1日、日本集中治療医学会の声明の一節です。
「(コロナウイルスによる死者の違いについて)この違いの主なものは、集中治療の体制の違いであると考えます。ICUのベッド数は、ドイツでは人口10万人あたり29~30床であるのに対し、イタリアは12床程度です。ドイツでは新型コロナウイルス感染症による死亡者のほとんどはICUで亡くなるのに対し、イタリアでは集中治療を受けることなく多くの人々が亡くなっているのが現状です。イタリアは高齢者が多いことも死亡者が多いことの原因と考えられますが、日本ではイタリアよりも高齢化が進んでいるにもかかわらず、人口10万人あたりのICUのベッド数は5床程度です。これはイタリアの半分以下であり、死者数から見たオーバーシュートは非常に早く訪れることが予想されます。」
なんと日本はイタリアよりも劣悪なのです。
下関医療圏では、急性期ベッド1000以上削減計画
下関では、高度急性期 370→264 106削減、急性期1517→856 1057削減と、全体で3割のベッドを減らす計画を政府が示し、安倍政権の忠実な実行者である市長のもとで実行計画が進められています。
今回のコロナウィルス問題を見ても削減など絶対に許せません。
老骨に鞭打って頑張りましょう。
映画のチラシです。
自宅近くの彦島南公園から見た関門海峡です。4月4日撮影
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