「忖度(そんたく)するでしょう」と言われたら国語力の高くない私は、絶対に、「忖度って何ですか」と聞き直す。まったく知らなかった単語だ。
森友事件で「忖度」は一躍有名語に。野党議員が首相及び夫人の口利き疑惑に対して「忖度したのではないか」と安倍総理に質問したところ、「云々(うんぬん)」を「でんでん」と読んだ「博識」総理が即座に「忖度した事実がないのに」と答弁したところから、この単語に火が付いたようだ。
「忖度」、確かに辞書には「他人の心をおしはかること」とある。要するに「斟酌(しんしゃく)」と同義語のようだが、「斟酌」は辞書は「相手の事情や心情をくみとること。また、くみとって手加減すること」とある。
少し違うのは、手加減することの部分か、今や誰の目にも明らかなように森友学園の要望は忖度どころか、斟酌し不当に安い価格で国有地を森友学園に売却したことは明らか。
だが、「忖度」も「斟酌」も人として当然のこと。相手の気持ちをしっかり汲んでこそ、会話ができ、信頼関係も生まれる。ただ、上司の依頼が悪だとわかっていても「宮仕え」の身だからと本当のことを言わない国会などの役人答弁はだめだ。
秋吉サファリーランドの小動物たち
※撮影は孫娘です。
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