関門航路の大水深化(12→14m)は必要か
人工島の拡張に使われる浚渫土砂
竹の子島沖の航路で浚渫する作業船
関門航路を更に掘り下げる工事が国交省によって行われています。浚渫土砂は下関沖合人工島に捨てられています。 浚渫の理由は現行の水深マイナス12mでは、大型船の通峡が困難だと言います。このため例えば韓国・釜山港からの大型船舶は薩摩半島をまわって京浜などに向かっているとのことです。このため更に2m掘り下げるというものです。 一見、まっとうな工事理由のように見えますが果してそうでしょうか。
関門航路は中・小型船が主流
国交省の資料で明らかですが、2010年の関門航路通航隻数は49,801隻で、そのうち2~5万GTが2,740隻、5万GTが843隻す。圧倒的には中・小型船籍です。掘り下げたからと言って超大型船舶の通航が何隻あるのでしょうか。
航路に10年間で1mの土砂堆積
関門航路の自然の水深は約6mです。それを掘り下げれば大きな溝となって新たな土砂が堆積します。国交省の話では10年間で1mの土砂が堆積すると言います。
いつかまた、その土砂を取り除くことになり、このままでは永久的に浚渫が行われ人工島のような土砂処分場が必要になります。 関門航路に超大型船舶が通航しなくても日本経済に大きな影響はありません。
更なる大水深化はやめるべきです。人工島建設計画の見直しとともに政府の港湾計画の見直しが必要です。
突風で住宅や船被害!
21日、下関市では大雨・洪水警報が出されていましたが吉母地区などでは強い突風が吹いて大きな被害をもたらしました。
吉母沖から蓋井島の間の海上では漁船3隻が転覆、死亡1人、行方不明1人(22日現在)となっています。 また、吉母地区などでは家屋の屋根瓦が壊れるなどの被害も出ています。 気象台では竜巻ではないかと調査を行っていますが、これから台風シーズンを迎えます。市民と行政がしっかり協力して災害が起きない街をつくりましょう。
議会の「可視化」をめざして議会基本条例を
山口県市議会議員研修会
8月18日、防府市で山口県市議会議員研修会が開かれました。
今年の講演は「議会基本条例」と「防災」でした。 「議会基本条例」について講演した山梨学院大学の江藤教授は、「議会基本条例」の基本は「議会の可視化」にあると述べました。 議会基本条例は二元代表制における議会の役割を明確にするものですが、その前提となるのは住民に対する徹底した情報公開、即ち「可視化」を十分に果たさなければならないと言うことです。 市議会がなにをやっているかわからないと言う声は圧倒的です。 下関市議会でも「議会改革特別委員会」がつくられ私もその一員として条例案を検討しているところです。がんばって前進させたいと思います。
過ぎ行く夏。
8月21日 馬関まつり・平家踊り総踊り
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