1003号（2011年3月27日）

世論沸騰

やめよ！上関原発
　下関の県議席で唯一、原発阻止を訴えた共産党

　中国電力や山口県によって上関原発が計画されて30年。地元住民の粘り強い反対運動や共産党などの運動によって、いまだに阻止されていますが、今回の福島原発事故の脅威に接して山口県内でも原発阻止の機運が一気に高まっています。
　大地震や大津波は天災ですが、原発事故は人災そのものです。福島でも原発の恐ろしさを明らかにしてきたのが共産党県議団であることがマスコミでも報じられました。
　上関原発の問題点を明らかにし建設反対を県議会で訴えたのは日本共産党です。
　県議会下関市区は定数10ですが共産党の１議席を除けば原発を推進してきた自民・公明・民主が占めています。原発阻止のためにも共産党・木佐木の勝利、絶対に必要です。

 

救援募金を訴える
　　　共産党・木佐木大助氏ら

 

私たちの近くにもこんなに原発が！

島根原子力発電所	中国電力・島根県松江市	沸騰水型原子炉2基　計画中1基
伊方原子力発電所	四国電力・愛媛県西宇和郡伊方町	加圧水型原子炉3基
玄海原子力発電所	九州電力・佐賀県東松浦郡玄海町	加圧水型原子炉4基
川内原子力発電所	九州電力・鹿児島県薩摩川内市	加圧水型原子炉2基　　計画中1基
上関原子力発電所	中国電力・山口県熊毛郡上関町	建設中　改良型沸騰水型軽水炉2基

 

敬老祝い
　今年もカタログギフト配布

	80歳、88歳及び99歳の市民に贈られる「敬老祝い」が昨年から現金に変えて特定の商品と交換する「カタログギフト」になりましたが、大変に不評です。それを今年も継続するという予算案です。 　「民生委員などから批判の声が出ているが市は把握していないのか」という私の議会質問に対して「聞いている」とのことです。 　「そうであるならば現金で欲しいという市民の要求にも応えて選択肢をひろげよ」という私の質問に対して「聞く耳もたない」というのが市の姿勢です。「市民起点」が聞いてあきれます。強情を張らずに改善を。
本会議場で

 

深刻！特養ホーム待機者
　市は当面定員を１８０程度増やすというが

特別養護老人ホーム待機者の推移

年度	調査時点	実待機者	うち在宅	１号被保険者数	認定者数
17	H18.1.31	859	195	75,093	13,808
18	H18.7.31	1,144	284	76,689	14,277
	H19.1.31	1,139	312
19	H19.7.31	1,124	337	78,144	14,704
	H20.1.31	1,128	342
20	H20.9.30	1,391	456	79,259	15,179
21	H21.9.30	1,319	430	79,976	15,510
22	H22.9.30	1,365	464

　増え続ける特別養護老人ホームの待機者が全国で大問題となっています。下関市でも表のように待機者が増え続け深刻になっています。
　下関市では、待機者のうち在宅で重度な介護度４、５の１８０人を収容できるよう新たに施設をつくると言っていますが、それで十分でしょうか。

 待機者全員に入所の資格あり

　特別養護老人ホームは、介護保険制度で「寝たきり」や「認知症」の高齢者で「要介護」の判定が出た人が利用可能な施設です。即ち保険制度に基づいて被保険者が請求しているのです。例えば民間が行っている自動車の任意保険で事故があり保険会社に請求しているのに長期間にわたって待たされているのと同じです。税金や公共料金を滞納すれば冷酷な取り立てをする行政。この事態は許せません。

 加速する高齢化

　下関市の高齢化率28％、ほぼ３人に１人が65歳以上になりつつあります。この状況の下で、ますます特別養護老人ホームへの入所申し込みは増えるものと思われます。
　現在のような市の姿勢では特養への待機者が増え続けるのは明らかです。福祉や安心・安全の街づくりへの転換が求められます。