下関の本気の再生を!
展望示せない前田市政
6月13日に行った代表質問の概要をお知らせします。 |
人口減少・少子化対策
問 地方都市で人口を増やしている兵庫県明石市や岡山県奈義町などに共通するのは、「暮らしやすさ」「育てやすさ」の街づくりだ。
下関市も高校生までの医療費無料化、高校生に対する通学費補助など、子育て政策を進めていくべき。
答 子育てに多くの予算を割くのは困難。社会保障制度等の改革で何とか人口減少を食い止めたい。
【感想】結局のところ、子育て支援については、国の全国標準の制度が中心で、先進地のように思い切った「子育て支援」の拡充は考えていません。特段のことをやる気なしと思います。これでは人口減少に歯止めはかけられません。市政が本気をだして少子化に取り組むよう共産党議員団は頑張りたいと思います。
小中学生の推移
昭和58年 | 平成28年 |
45、708人 | 17,785人 |
人口の将来展望
2015年 | 2060年 |
268,857人 | 144,078人 |
地域経済の活性化
問 農業や水産など地域経済の衰退は深刻。農林水産業及び中小企業振興のために地場産業振興条例の制定が必要だ。
答 条例は考えていないが、下関市総合計画をもとに早期に実効性のある対策を講じたい。
問 老朽化した下関漁港の整備は必要だが、水揚げ増につながるか。
答 漁港及び市場が効果的に連携すること等で、持続的な発展がはかれる。
【感想】農業の衰退を招いた国の農政などに追随し、下関市独自の振興策を持ちえない従来型の市政に終始した態度です。
農業就業人口の推移
昭和60年 | 平成27年 |
13,477人 | 5,188人 |
下関漁港の年間取扱高推移
平成元年 | 平成27年 |
74,115㌧ | 15,611㌧ |
都 市 計 画
コンパクトシティ
問 コンパクトシティ構想は、「利便性の高い」地域へ市民を誘導するようになっている。旧4町や旧市郊外部の過疎につながるものではないか。
答 すべての人を居住誘導区域に誘導することはない。地域全体を通して検討する。
下関北九州道路
問 下北道路計画は、都市間連携道路であり、従来の「第二関門橋」計画とは違うというが、政府は「海峡横断プロジェクト」を中断した。無駄だから中断したと思うが、なぜ、実質同じ計画を進めるのか。建設財源や通行料は、どう考えているのか。
答 関門連携のために必要であり橋かトンネルかや通行料などについては、これからだ。
岬之町船溜まり開発
問 市長は、選挙時に「岬之町の船溜まりを埋め立て、ホテル等を誘致」と述べられていたが、岬之町の船溜まりは中小船舶の重要施設で、これを埋め立てて港湾行政に支障はでないのか。
答 多くの船が利用している。もしも埋め立てが決まれば、利用者とも協議し他の地区で代替機能を求めることになる。
【感想】
いずれも自民党政府の方針を取り入れた「中央との太いパイプ」を意識した前田市長の方針としか言いようがありません。自民党政治は、これまでも無駄な大型公共事業を行い「借金まみれ」になっています。「市民こそ主人公」の立場でチェックが必要です。
岬之町の船溜まり。近くに海峡ゆめタワー
や消防局が見えます。(写真は市港湾局パンフより)
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