12月市議会報告
ますます衰退する下関港
岬之町ヤードを人工島に移設するのは問題あり
12月市議会で取り上げた一般質問のひとつは人工島です。755億円の巨費を投じた公共事業ですが、開港してから約3年、この間、一隻もコンテナ船は入りません。
それを5年以内に岬之町コンテナヤードを人工島に移すと市は言っています。
なぜ、人工島に船は入らないのか、理由は簡単です。
①船社にとって強制水先案内のための費用を負担しても海峡側の下関商港や門司港が便利だと言うことです。港湾は船が接岸できれば良いものでなく倉庫や通関、陸上輸送業者などが周辺に存在していなければなりません。
この点で、海峡側の現施設が便利であることは当然です。
②人工島のある垢田沖は、冬から春にかけて時化ることで有名です。
港湾施設の分散化は街の衰退を引き起こす
表は、近年の貨物取扱量の推移です。人工島は「21世紀になれば取扱い貨物量が2~3倍になり、地域的有利性から下関はアジアの玄関口になれる」と大言壮語して始まった計画ですが、当局の予想はおおはずれ。停滞、衰退が下関港の実態です。
岬之町コンテナヤードやその他の機能を人工島に移せば分散化によって下関港全体が使い勝手の悪いものになり港の衰退、即ち街の衰退につながっていくことは明らかです。
人工島は「自然エネルギー生産の拠点にするなど別の活用方法を真剣に模索すべきであることを強く求めました。
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