小・中学校の教室にエアコンを
記録的猛暑は来年以降も続く
京都市では全小学校の全教室に設置ずみ
この夏の記録的な猛暑を契機に、これまで対象外としてきた小中学校の普通教室にもエアコンを設置する自治体が増えています。すでに京都市では156校の小学校に約2600台のエアコンを設置済み。東京23区や群馬県桐生市などでも、全ての小中学校に設置される見通しです。
下関は保健室にも未設置の学校多数
一方、下関市は普通教室はおろか、保健室や職員室すら未設置の学校が多数です。
特に旧・郡部豊浦4町の小中学校は合併前から校長室、職員室、保健室にはエアコンが設置されていますが、旧・下関市の小・中学校では全部設置されているのは校長室のみ。多くのところで職員室や保健室にもエアコンが設置されていません。
因みに、彦島地区で職員室と保健室に設置されているのは7校中、彦島中と角倉小のみです。唐戸周辺5校はどこも設置されていません。
お粗末な下関市の教育行政の一端を見る思いです。
庁舎に大金はたくより子供たちのために
下関市教育委員会は「普通教室にエアコンを設置する考えはない」との方針です。
エアコン設置にかかる費用は、1室当たり200万円前後。普通教室は小・中学校合計約1000室ですから、約20億円あれば設置できます。庁舎整備に200億円はたくくらいなら、そのお金をこども達のために使うべきです。
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人工島建設755億円 市役所建て替え200億円 下関駅再開発150億円
大型開発にしがみついていたら借金は増えるばかりです
税金は福祉・くらし最優先の施策に
表は昨年度の決算値です。市の借金をいう場合、一般会計と港湾などの特別会計で言われることが多いのですが、上下水道や中央病院なども市立です。このような企業会計もあわせると下関市の借金は2576億円にも達しています。永年の大型開発の結果です。
一方、貯金は、299億円です。一程度の自由裁量があるのは財政調整基金ですが、減り続けています。
こうした現状のもと、下関市では「返す以上に新たな借金はしない」方針です。
市役所建て替えで生活関連の公共事業ストップ!?
下関市が毎年、借金できる金額は約90億円と言われていますが、市役所建て替えのためには、4年間、平均的に50億円の借金が必要です。そうなれば、市役所建て替えのために多くの必要な公共事業がストップします。
豪華な「お城」のために庶民の街はガタガタ。武田信玄は「人は城、人は石垣」といって城をつくらず庶民の振興に意を注いだそうです。この故事、庁舎問題に言えそうです。
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