旧・四建ドック保存問題に関連して議会で紹介した江戸時代の唐戸地域の様子。
近松門左衛門が、「長門の秋の夕暮れは、歌に詠むてふ門司が関、下関とも名に高き西国一の大湊」と記したほど、唐戸は江戸、大阪に次ぐ大きな港湾都市だった。 現在の大きな港は、「ブルーライト横浜」「そして神戸」など歌謡曲でも紹介されているが、北前船航路の時代では、各地の盆踊りなどに下関が盛り込まれている。
富山県射水市(いみず)のブラントとして市の公式HPで発信されている「のじた音頭」の歌詞は「ここは九州の赤間が関よ…」で始まる。九州とは恐れ入るが、まさに唐戸の話。
「圧巻 日本最大級の大民謡流し」とPRしている新潟(新潟市)まつりの踊りの中心は「新潟甚句」。「押せや押せ押せ、下関までも押せば港が近くなる…」。
7月に行われる「吹田(大阪府)まつり」の大盆踊り大会の中心が「山田権六おどり」。その歌詞の一節は「国は中国、長門の国の、所を申せば、赤間が関の…」。まさに引接寺口説きそのもの。
知らないところで昔の下関が語られている。こうした歴史も大切にして観光にも生かすことも重要な視点ではないか。
唐戸地区から海峡を望む…この周辺が北前船で栄えた大湊です。
下関の「引接寺口説き」 民踊和み会(山口県)のHPより
新潟甚句の歌詞の一部より
○ハァー新潟恋しや 白山様の (ハアリャサ アリャサ)
松が見えます イヨ ほのぼのと (ハアリャサ アリャサ) ※以下、唄ばやし同様
○ハァー新潟恋しや 五月雨時(さみだれどき)に 栁小路を イヨ 蛇の目傘
○ハァー碇下おろせば 早や気が勇む 花の新潟に イヨ 樽の音
○ハァー新潟砂山 米なら良かろ 可愛い船頭さんに イヨ 積ませたい
○ハァー押せや押せ押せ 下関までも 押せば新潟が イヨ 近くなる
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