「暮らしの手帖」。朝ドラ「とと姉ちゃん」のヒロインのモチーフとなった雑誌だ。名前は知っていたが読んだことはない。現在も発行されていることさえ知らなかった。
こんな言い方をしたら唐沢が演じている編集長から「いらぬお世話」と叱り飛ばされると思うが、テレビのおかげで「完売店」続出。増刷とのこと。
テレビで好評な編集長のモデルは花森安治氏。スカートらしきものをはいている姿が、何かで報道されていた。私には、変わり者としか見えなかった。
進行しているドラマの時代は、昭和32年頃、トースターやアイロンの性能試験が行われている。この頃、私は小学生、我が家には電気製品と言えばラジオだけ。その点では、若干、所得水準の高い層に合わせた雑誌だったのか。
各メーカーの製品をえこひいきなく比較できたのは、広告収入に頼らない方針を貫いたからだ。妻の書棚にあった20年前の同誌にもまったく広告がない。
時代や権力、金に媚びず、頑張る姿勢はあっぱれ。
1994年当時の暮らしの手帖 53号の表紙
同、表紙の裏側に編集長の言葉が
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