21年前、小6の女子が火事で死んだ。娘にかけた保険金欲しさに実の母親と内縁の夫が家に火をつけ女子を殺したとして無期懲役の判決を受け2人は服役した。
8月10日、やり直しの裁判(再審)の判決公判があり、2人に無罪との判決。検察も控訴せず、無罪が確定した大阪市の事件。いわゆる冤罪事件だ。
無実だった理由は、駐車場内の車の給油口から漏れ出たガソリンの自然発火との可能性が高く、仮に内縁の夫がガソリンを撒き火をつけたとすれば彼自身が「火だるま」となって命を落とすことが明らかになったからだ。無罪は当然だ。
保険金も利子をつけて支払われるだろう、国も賠償金を出すだろう。だが、「女盛り」「男盛り」を牢獄で長く過ごした2人の人生を返してくれるのだろうか。金では絶対に解決できない。
自白を強要した警察に第一の問題があるにしても、それをうのみにした検察や裁判官にも大きな責任がある。
個々の市民の多くは、どのような生業をし、生きているか、せいぜい親戚や周辺の人が、知っている程度だ。そのなかで、人生に苦しみ、時には謳歌し歩んでいる。
そんな市井の人の人生も大切にする社会が欲しい。
私も入会しています「国民救援会」の機関誌です。
日本国民救援会は、1928年4月7日に結成された人権団体です。戦前は、治安維持法の弾圧犠牲者の救援活動を行い、戦後は、日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤として、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支え、全国で100件を超える事件を支援しています。(会のHPより)
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