上関原発建設予定地を訪ねて
9日、共産党下関後援会は、大型バスを満席にして原発建設予定地の上関を訪れました。
上関は1974年、NHKの朝のテレビ小説「鳩子の海」の舞台になった風光明媚なところです。「鳩子の海」は、広島への原爆投下など戦争のショックで記憶を失った少女が上関町で育てられ成長していく軌跡を描いたヒット作品です。
その上関に原発建設が持ち上がったのが豊北(現・下関市豊北町)原発計画が住民の激しい反対運動で挫折してから2年後です。
以来30年間、上関は町民の間で「賛成」「反対」の運動が繰り広げられてきました。
今、私たちは原発ゼロの社会をめざして取り組んでいますが、「上関原発」をこの眼で見ておきたいと思いました。
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私たち一行は、室津港より船に乗り島民のほぼ全員が建設反対で行動している祝島に向かいました。原発建設予定地は町役場のある長島の最先端にありますが、近接の島・祝島から見ることにしました。
島に着いて早速、原発予定地を眺めましたが、4㎞先が建設予定地です。その近いこと。改めて驚きました。原発事故が起きれば最も被害を受ける島が祝島と言えます。
よくもこんなところに原発を!という思いです。この計画を推進した自民・民主・公明党などの責任は重大です。
公民館で説明を受けましたが、原発建設を町が容認したため、中国電力からの寄付24億円を含め原発財源80億円以上が町に入り「温浴センター」など箱もののオンパレード。
福島原発事故以後、推進してきた町長は「原発に頼らない街づくり」も考えると言っていますが、町の財政規模以上に作った公共施設、これからどう維持していくのか。展望さえ持てないでしょう。 上関は自然や歴史を生かした町づくりこそ再生への道と思いました。
いずれにしても「百聞は一見にしかず」のツアーでした。
本土側の上関・室津港より祝島へ
祝島より4㎞先の建設予定地を望む
30年にわたって頑張ってきた住民達
中国電力は電力が余っています!
6月8日付の中国電力報道資料です。
「今夏の最大電力(最大3日平均電力)は、気温が平年並みの場合、1,165万kW(対前年伸び率▲2.2%)と想定しています。 これに対し、7月は1,295万kW、8月は1,313万kWの供給力を確保しており、安定供給ができる見込みです。」
※即ち、中電管内は原発は不必要なんです。
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依然として低い下関の地産地消
学校給食地場産食材使用状況
表は、平成22年度の山口県内13市の学校給食での地場産食材の使用率です。
下関市は下から3番目で、地場産食材の使用は半分以下です。
地場産食材は、冷凍食品と違って安全がしっかり確認できるうえ新鮮です。また、地産地消で地元経済の振興につながります。 教育委員会と農水産部門が連携し推進しているところほど使用状況が上がっています。
市 名 | 使用率 |
下関市 | 42% |
宇部市 | 69% |
山口市 | 51% |
萩 市 | 47% |
防府市 | 41% |
下松市 | 54% |
岩国市 | 45% |
光 市 | 55% |
長門市 | 49% |
柳井市 | 35% |
美祢市 | 52% |
周南市 | 52% |
山陽小野田市 | 60% |
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