市民の暮らし第一の市政に
―定例市議会報告―
2月10日に開会した下関市議会は3月2日、68 議案を可決し閉会しました。
予算案は市長選を控えていることから「経常的な経費や前年度から継続している施設整備事業などの骨格予算として編成されている」と説明されたが…。
共産党予算8議案に反対
「地方自治体は住民の福祉増進を図ることを基本とする」(地方自治法)立場に立って、予算が「市民の暮らし第一」になっているか検討し共産党市議団は、新年度の予算議案21議案中、次の8議案に反対しました。
●一般会計 ●港湾特別会計 ●臨海土地造成事業特別会計 ●国民健康保険特別会計 ●介護保険特別会計介護保険事業勘定 ●介護保険特別会計介護サービス事業勘定 ●後期高齢者医療特別会計 ●ボートレース事業会計 |
予算案の問題点
反対した8議案には、次のような問題点があります。
▼骨格予算なのに住民自治によるまちづくり推進業務でほぼ倍額の予算計上。6月議会で対応できる。
▼総合支所費や支所費を減額にしている。
▼中学校卒業までの医療費無料化はまったく前進していない。
▼国民健康保険―高い健康保険料を据え置いたまま。
▼人工島の埋め立てや下関北九州道路など不要不急の大型工事を推進している。
▼立地適正化計画と絡めた公共施設の見直しは、地域間の格差拡大を加速化・固定化しかねない。
などです。
すべての学校に図書司書の配置を
県内他市では多くが全校配置
学校司書が配置された学校では、本の配置や紹介が工夫され、貸出数も大きく増加し、授業の調べ学習や読書活動の充実につながっていると下関市教育委員会も大きく評価しています。
しかし、下関市の状況は、全小中学校72校中、司書が配置されているのは、11校で司書の総数は5名です。
県内他都市では、すでに光、周南、防府、山口、山陽小野田、宇部市が全校に配置しています。
中学生までの医療費無料化制度なども下関市は遅れていますが、学校図書司書の配置でも大変な遅れです。
議会人事旧態依然の共産党はずし
最終日に議長選挙などがあり表のとおりになりました。議会人事から共産党を締め出すのは全国でも異例です。
会派名 | 議席数 | 議席占有率 | 役 職 | 役職率 |
共産党 | 4名 | 12% | 0% | |
志誠会 | 8名 | 24% | 監査 副委員長2 | 21% |
公明党 | 5名 | 15% | 委員長2 副委員長1 | 21% |
創世下関 | 5名 | 15% | 副議長 委員長1 副委員長1 | 21% |
みらい下関 | 5名 | 15% | 議長 委員長1 副委員長1 | 21% |
市民連合 | 4名 | 12% | 監査 委員長1 | 14% |
(無所属) | 2名 | 6% | 0% |
衆院選も野党共闘で
戦争に反対する「総がかり下関実行委員会」は、2日、市議会を訪れ共産党・民進党・社民党の市議に対して、衆院選も野党共闘を実現するよう申し入れました。【申し入れ書を渡す熊野共同代表と各党市議】
下関市長に前田氏当選
12日投開票で行われた市長選結果です。
当 48,896 前田晋太郎 自新 45,546 中尾 友昭 無現 10,958 松村 正剛 無新 投票率47.09%(前回42.04%) |
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