文化財を埋め土処理!?
旧・四建ドック 埋めてなんで文化財
唐戸魚市場に隣接する旧・四建ドックは、市指定文化財ですが、下関市は真砂土で埋めて、駐車場にすると言っています。
9月市議会では、私を含め3議員が、埋め土反対の立場から一般質問しました。23日に行われた私の一般質問の要旨です。
【近藤】大正3年(1914年)に築造された旧四建ドックは、主に関門海峡でのしゅんせつ作業をする船の修理に使われ、明治から大正期までの残存する造船施設では、国内最古級の無筋コンクリート造りのドック。
同時に、この年、三菱が彦島江の浦に造船所を開業、引き続いて財閥の一つであった鈴木商店の進出、林兼造船の設立などがあり、近代化、工業化が一気に加速した年。この背景には、関門海峡の浚渫があることは、当然だ。下関における近代港湾の夜明けをもたらすとともに、下関の歴史の上でエポックを画する大正3年ともなり、その象徴が、四建ドックであったと思うが、市長は、この歴史を共有できるか。
【市長】歴史を共有することはできる。
【近藤】盛り土保存は、学術的見地で文化財保護審議会が決めたのか、所有者である下関市の意向なのか。
【教育委員会】盛り土で保管することを含めて文化財保護審議会で審議された。委員のなかには、建造物を埋め土で保存するというのは、全国でも例がないとい意見もあった。
【近藤】文化財保護法第一条「この法律は、文化財を保存し、且つ、その活用を図り…」とある。文化財となった以上、活用を図ることは義務となっている。埋め土してどうして活用がはかれるか。
【教育委員会他】活用案も検討したが予算の関係もあり事業化が無理だった。バーチャルリアリティなどデジタル技術などを使ってドックという文化財の存在を紹介するなどしたい。
【近藤】文化庁の「日本遺産」認定には、「地域の歴史的文化・伝統を語るストーリーが必要とある。唐戸地域のストーリーを語る上で欠かせないものは、朝鮮通信使、北前船などとともに、ドックの保存・活用である。埋め土を撤回し活用をはかれ。
↑10月1日の旧・4建ドック 雨水がたまっています。これではため池です。
埋め土するから、ほっとけという態度です。
↓旧4建ドックの保存と活用を考える会のFBの画像です。
小学校別の将来人口予測計算できる
人口減少問題についても取り上げました。
下関市の人口は40年先には、14万人台まで落ち込むことが予測されています。
人口減少に伴って、ガソリンスタンドとスーパーが減少すると述べられていますが、後は具体的な数字はありません。
住民が討議する場合、具体的なイメージが必要です。人口減少に伴う街の姿をより鮮明にするよう求めました。
また、小学校区別の人口予測も算出可能とのことです。各地域で結成された「街づくり協議会」などで申請し人口減少の要因などの分析に役立つと思います。
一般質問の光景です。
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