田舎(中山間地)でも人口は増やせる
共産党市議団(4名)は、5月9~10日、中山間地で人口定住政策で成果を上げている島根県の邑南町と浜田市の浜田漁港を視察しました。
邑南町の取り組みを紹介します。
基本は中学生医療費無料化などの充実
島根県邑南町は東西に長い島根県の中央、中国山地の真っただ中にあります。人口は1万1千人で、自然豊かな典型的な中山間地の町です。 都会出身者の移住者(Iターン)の徹底したケアに取り組み表のような成果を上げ全国的に注目されている町でもあります。
都会出身者が定住した数
年度 |
問合わせ数 |
定住世帯数 |
定住者数 |
うち児童数 |
23年度 |
153 |
24 |
30 |
4 |
24年度 |
160 |
24 |
42 |
7 |
25年度 |
138 |
35 |
56 |
10 |
26年度 |
147 |
36 |
63 |
16 |
27年度 |
201 |
21 |
49 |
19 |
邑南町の現地を見て感じたのは、移住者のケアでも相談員を配置し心温まる取り組みで定住を支援していましたが、根底にあるのは福祉や教育の充実策です。
邑南町では、まちづくりの理念として、〝日本一の子育て村で『持続可能なまち』を目指す〟と定め「子育てするなら邑南町で」と町役場も住民も力をあわせ頑張っていました。
◆福祉・保健では、中学校卒業までの医療費の無料化や第二子以降の保育料の無料化、保育所給食費の無料化などです。下関市ではやっと中学校卒業までの医療費の一部を助成する制度が今秋より創設、保育料の第二子は半額など、あまりの見劣りに恥ずかしい思いです。
◆教育では、医療福祉従事者確保奨学金(取得した資格を生かして借りた年数、邑南町で働けば返済免除)や学校図書館への司書配置、特別支援教育の推進として学習支援員の配置などを取り組んでいました。
その他、町内に唯一ある県立高校の存続のため、寮費やバス通学定期補助、ネット環境を活用した補修授業で講師に現役東大生を活用、空き家改修補助、多世代同居住宅の新築・改築費支援などを実施しています。
このような取組みが実を結んで平成25年度から転出者より転入者が上回るようになっています。
人口減少時代に減少を組み止め、さらには増加させることは至難の技かもしれません。
だが、「田舎の田舎」と言われる邑南町を始め島根県の中間産地のいくつかの町村が人口政策で前進していることは事実であり、その根底に地方自治の本旨である「福祉の向上」があるとひしひしと感じました。
邑南町のパンフレットです。
説明を受けています
アベ政治を許さない
14日(土)、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動しものせき」の集会とパレードが行われ「こうけつ厚」さんも参加しました。その後、「総がかり下関」の事務所開きが行われました。参院選まで2か月、負けられません。
事務所☎228-5006
ますます景気は悪化
日銀下関支店の県金融経済情勢によれば、県内景気は、「個人消費の弱まりから回復の動きが足踏みしている」として、判断を下方修正しました。個人消費は「持ち直しの動きが足踏みしている」としていますが、消費税増税が主因であることは明らかです。更なる増税などとんでもありません。
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