1185号（2015年3月15日）下関市予算 定住対策・子育てを言うけれど…

下関市予算

定住対策・子育てを言うけれど…

全国市町村の６割が中学生まで無料化なのに 国民健康保険料は県下で２番目に高いのに

●子ども医療費はこれまで通り就学前まで
●国保料は引き下げせず

　市議会で来年度予算が審議されています。
　市長の施政方針では人口減少対策が大きく述べられました。
　しかし全国で大きく運動が前進している「子ども医療費」の無料化を中学生までに拡充することには、まったく応えようとせず、これまで通り。また、国保についても国からの支援分が新たに６億円もあるにも関わらず、高いと市民から酷評されている国保料の引き下げも行わないとのことです。
　これでは少子化対策にはなっていません。
　少子化の背景は、収入が少ないから「子どもを産めない、育てられない」ことです。
　これを解決する一助が医療費の無料化や保険料の低減です。
　小中学校の校舎耐震化工事（計32棟）が前進するなど、市民要求が反映されたものもありますが、総じて観光施設などの整備などに特化したかのような予算案となっています。
　市民に寄り添う市政になるようがんばります。

一般会計の歳入の状況(対前年度比)　(単位：百万円)

区　　分		平成27年度	平成26年度	増減額	増減率％
市　　　　税		33,350	33,429	△ 79	△ 0.2
	うち市民税	15,736	15,137	599	4.0
	うち固定資産税	13,721	14,163	△ 442	△ 3.1
地方交付税		27,840	29,330	△ 1,490	△ 5.1
国・県支出金		26,561	23,366	3,195	13.7
市　　　　債		16,970	15,246	1,724	11.3
その他の収入		21,779	21,189	590	2.8
合　　計		126,500	122,560	3,940	3.2

一般会計の歳出(目的別)の状況(対前年度比)(単位：百万円)

区　　分	平成27年度	平成26年度	増減額	増減率％
議 　会　 費	657	626	31	5.0
総　 務　 費	10,614	12,633	△ 2,019	△ 16.0
民 生　 費	44,495	44,065	430	1.0
衛　 生　 費	14,933	13,091	1,842	14.1
労 働　 費	210	291	△ 81	△ 27.8
農林水産業費	4,370	3,405	965	28.3
商 工　 費	6,855	6,917	△ 62	△ 0.9
土 木 費	13,739	12,779	960	7.5
消 防 費	3,675	4,583	△ 908	△ 19.8
教 育 費	13,524	10,259	3,265	31.8
災 害 復 旧 費	10	10	-	-
公 債 費	13,318	13,801	△ 483	△ 3.5
予 備 費	100	100	-	-
合　　計	126,500	122,560	3,940	3.2

●総務費の減は、庁舎整備事業費などの減。
●衛生費の増は、新ごみ焼却施設建設事業費の増などによるもの。
●消防費の減は、消防･救急無線デジタル化施設整備事業費の減など。
●教育費の増は、小･中学校耐震補強事業費の増などによるもの。