近藤栄次郎の下関通信

1247号（2016年８月28日）下関市 ４０年先には人口半減！・戦争法やめて！総かがり実行委員会・大平衆院議員と「第二関門橋」で現地調査

 

下関市 ４０年先には人口半減！

	2010年	2040年	2060年
	人	人	人
全 市	280,947	197,302	144,078
本 庁	72,153	48,621	34,874
彦 島	29,200	17,442	11,626
長 府	29,157	20,375	14,816
王 司	7,401	6,124	4,965
清 末	6,307	5,826	4,987
小 月	6,747	4,695	3,368
王 喜	3,457	2,709	2,181
吉 田	1,527	851	512
勝 山	25,507	21,929	16,984
内 日	1,298	663	385
川 中	33,335	28,373	22,699
安 岡	14,904	10,896	8,208
吉 見	6,614	4,590	3,643
菊 川	7,978	5,191	3,374
豊 田	5,987	3,296	2,049
豊 浦	18,754	11,267	7,243
豊 北	10,621	4,455	2,164

　表は今年３月に下関市が公表した地区別の将来人口の予測です。
　全市の推計は、国立社会保障・人口問題研究所の数値と一致しています。
　この数値を基本にして各地区の特徴を加味しながら作られたのが表です。
　これによれば２５年先には、市全体の人口が２０万人を割り、４４年後には、半減します。
　本庁・彦島・吉田・旧豊浦郡４町などは、半減以上の人口減が予測されています。
人口減を食い止める政策を
　人口減少をできるだけ少なくする取り組みが各自治体で進められています。
　この基本には「少子化対策」がすえられています。
　テレビなどで人口対策が紹介された山峡の町・島根県邑南町では、「子育て日本一の街づくり」をスローガンに、中学生までの医療費無料化や高校生の通学補助とともに、移住者への徹底した支援を行い、近い将来、人口増を果たすことができるまでになっています。
　下関市でも徹底して福祉・教育を充実させ、「住むなら下関」という町を作ることが何よりも必要です。

戦争法やめて！総かがり実行委員会

　立憲主義を守る下関市議会議員連盟も参加する「総かがり下関実行委員会」は、19日、市役所前でスタンディング行動を行いました。
　市民団体代表や社民党・共産党市議などが訴えました。（民進党市議は所用で不参加）
　オバマ大統領の「核兵器先制不使用」政策に、安倍総理が反対するなど、好戦的な姿勢は絶対に許せません。これからも、憲法違反の戦争法を廃棄するまで力を合わせて頑張ろう。

大平衆院議員と「第二関門橋」で現地調査

　関門橋と国道トンネルで渋滞は起きていません。車もこれ以上増えない予測です。
　橋だけで２０００億円もかかる「第二関門橋」（下関北九州道路）は不要です。
　このことを認めて８年前に政府は調査を打ち切りました。
　ところが安倍内閣は、「アベノミクス」失敗に伴い、今度は無駄な公共事業を大企業にばらまく方向です。
　大平衆議院議員と共産党市議団は、18日、改めて現地調査を行い、第二関門橋は不要であり、その財源は医療費無料化などにあてるべきと再認識しました。
　福岡県と山口県の財界は、第二関門橋計画の復活に意欲を燃やしています。絶対に阻止を。
　写真は彦島福浦町です。

 

散文「番茶で一服」…東住吉冤罪事件に思う

　２１年前、小６の女子が火事で死んだ。娘にかけた保険金欲しさに実の母親と内縁の夫が家に火をつけ女子を殺したとして無期懲役の判決を受け２人は服役した。

　８月１０日、やり直しの裁判（再審）の判決公判があり、２人に無罪との判決。検察も控訴せず、無罪が確定した大阪市の事件。いわゆる冤罪事件だ。

　無実だった理由は、駐車場内の車の給油口から漏れ出たガソリンの自然発火との可能性が高く、仮に内縁の夫がガソリンを撒き火をつけたとすれば彼自身が「火だるま」となって命を落とすことが明らかになったからだ。無罪は当然だ。

　保険金も利子をつけて支払われるだろう、国も賠償金を出すだろう。だが、「女盛り」「男盛り」を牢獄で長く過ごした２人の人生を返してくれるのだろうか。金では絶対に解決できない。

　自白を強要した警察に第一の問題があるにしても、それをうのみにした検察や裁判官にも大きな責任がある。

　個々の市民の多くは、どのような生業をし、生きているか、せいぜい親戚や周辺の人が、知っている程度だ。そのなかで、人生に苦しみ、時には謳歌し歩んでいる。

　そんな市井の人の人生も大切にする社会が欲しい。

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私も入会しています「国民救援会」の機関誌です。

 

 

 

日本国民救援会は、１９２８年４月７日に結成された人権団体です。戦前は、治安維持法の弾圧犠牲者の救援活動を行い、戦後は、日本国憲法と世界人権宣言を羅針盤として、弾圧事件・冤罪事件・国や企業の不正に立ち向かう人々を支え、全国で１００件を超える事件を支援しています。（会のＨＰより）

1246号（2016年８月14日）市指定文化財「旧四建ドック」が秋にも埋められ大型バス駐車場に・憲法９条瞳のように守る運動はこれからも

 

市指定文化財「旧四建ドック」が秋にも埋められ大型バス駐車場に

　唐戸市場の駐車場横にある古いドックは、旧運輸省が関門海峡で浚渫などを行う作業船の修理のために造られた施設です。１９４１年に作られました。無筋コンクリート造りとしては日本最古級だそうです。
　通称「旧・四建ドック」と呼ばれていますが、その後、役割を終え平成９年にドックを含む周辺用地を下関市は買い上げました。
　昨年10月には、下関市の指定文化財となりましたが直後に、埋め土により保存し、上は観光用の大型バスの駐車場にするとの報告がありました。
　今年３月、埋め土による保存を知った市民有志は「保存と活用を考える会」を立ち上げ、
埋めずに、ドックを現状のまま、展示し、併せて観光振興を図るよう求めています。
　産業遺産は、世界遺産となった萩市の反射炉や長崎の軍艦島などが脚光を浴びていますが、大企業の所有物が多く、一般市民の見学が困難などの課題が生まれています。
　旧四建ドックは、そうした制約を受けない文化財でもあります。日本の近代化を知るうえで、また、下関市の発展の歴史を知るうえで大切な施設だと思います。　観光振興も合わせ考えながら文化財として保存することが必要だと思います。　皆様の声をお寄せください。
　※画像は会の資料より。

観光ビジョンにも離反する

　歴史の宝庫である本市は、ＮＨＫ大河ドラマにも何度も取り上げられる程、質・量ともに多くの歴史的財産を有している。これらを上手く観光に取り上げること、つまり歴史と観光の共存活用が本市の観光振興に永く続く課題である。
　「下関市と観光交流ビジョン２０２２」より

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憲法９条　瞳のように守る運動はこれからも

参議院選挙は、安倍総理が応援に入った選挙区では２勝８敗と大敗を喫しています。
　自公が大勝したかのようにマスコミは流していますが野党４党の比例選挙の成績は３年前と比べて各党とも得票を伸ばしています。
　自民党が大勝した３年前の選挙より野党は躍進しています。
　下関憲法共同センターでは、元気に恒例のスタンディングを行っています。
　※写真は９日、市役所前。

 

散文集「番茶で一服」オリンピックでテレビが熱い

 

　テレビが熱い。オリンピックで大盛り上がり。合間に「イチロー３０００本安打達成」の速報。忙しいこと。

　心配されたリオ五輪も、テレビで見る限り問題なく進行している。柔道、水泳、体操など日本の得意種目が目白押しのためメダルも多く感動している国民は多い。

　体操を見ても何回転ひねりだとか、早くて良くわからないが、すごいと思う。バレーボールも拾って拾って拾いまくる。

　昔、「ウルトラＣ」という言葉が体操から生まれ、難しいことを成功させると「ウルトラＣだね」と言った。体操で難しい技を成功させると、今、「Ｇ難度」と言っている。

　スポーツはどこまで進歩するのか。１００ｍは９・４秒が限界と言われているが、どうやって導き出したのだろうか。ただ、いずれにせよ、限界はあるはずだ。

　その限界という目標があるから、選手は情熱を持って頑張ることができるし、見る側も目標に向かって頑張る姿勢に感動することができるのではないか。

　私自身は、ほとんどスポーツはしないが、野球やマラソンなどの実況中継にとどまらず、ルールも知らないゴルフなどもテレビで観戦することもある。それは、選手の「やる気」が私に伝わっている時だ。

 

 

 

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柔道男子１００キロ超級銀メダル、原沢選手の活躍を伝える「山口新聞」

や

 

原沢選手は、下関市の文関小、日新中、早鞆高校に学んだ方です。すごいの一言に尽きます。市をあげて、お祝いがされると思います。

柔道男子７３キロ級で、金メダルの大野選手は山口市出身の方です。山口市の吉敷（よしき）地域の方で、試合同日、「吉敷地域交流センター」が特設会場になり、メダルをとった瞬間の地域の方の喜びの様子が映し出されました。同センターは、妻が民踊の練習に月１回通っているところ。「あ！、吉敷のセンターじゃぁね！」、別の角度から大興奮。身近なところで、オリンピック選手がでて、メダルを取ることは、うれしいことです。

後、卓球の石川選手や吉村選手なども山口県ゆかりの方です。

1245号（2016年８月７日）激増する差し押さえ・滞納処分・子ども医療費助成は無料で・夏祭り

 

激増する差し押さえ・滞納処分

　国民健康保険料を滞納したところ、預金などを差し押さえられたという事態が頻発しています。
　厚労省の統計によると、山口県は４７都道府県中、第１５位の差し押さえ率です。徳島県と比べ約７倍の多さに上り、下関市でも国保などの取り立てはひどすぎると声が寄せられています。

　税や料の滞納は、国保であっても地方税法、国税通則法等に基づいて行われます。
　差し押さえには、厳密なルールがあり、差し押さえ禁止財産は、国税徴収法７５条から７８条に明記されています。
　生活必需品や事業に不可欠な物、児童手当などは差し押さえが禁止されています。さらに最低生活と公租公課の関係で給料や年金などは、金額が制限されています。
　また、国税徴収法１５３条では、「滞納処分の執行等をすることによってその生活を著しく窮迫させるおそれがあるとき」は執行を許さない立場をとっています。
　滞納している市民の多数は「金がないから払えない」方です。払える保険料などにする市民運動をおこしましょう。
　同時に大切なことは「差し押さえ予告通知」の手紙が市役所から送られて来たら、放置しないでください。そのまま、放置すると市役所は滞納処分の手続きをとります。
　必ず、市役所に言って相談しましょう。
　実情をしっかり話しましょう。それでも納得できない場合は、共産党市議団などにご相談ください。

2014年度全国都道府県国保差し押さえ率ランキング

順位	都道府県名	国保滞納世帯数	差し押さえ件数	差し押さえ率	差し押さえ 金額	1件当たりの差し押さえ金額
15	山口	27,085	3,062	11.3％	773,256,351	252,533
45	東京	528,073	21,371	4.0%	7,989,903,152	373,867
46	大阪	278,110	8,556	3.1％	3,527,819,018	412,321
47	徳島	15,183	442	2.9％	126,198,595	285,517

全国で一番高い下関の国保料

中核市、政令市、東京都区の６８市区の比較

年間保険料年収４００万円で夫婦が４０歳代、高校生と中学生の４人家族の例

　　※朝日新聞より

1	岐阜市	３５万６７８０円
24	北九州市	４４万４７７０円
68	下関市	５９万２２４０円

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 子ども医療費助成は無料で

 一部自己負担の有無について　自治体数

	2014年4月	2015年4月
有	756（43.40％）	711（40.84％）
なし	986（56.60％）	1,030（59.16％）
合計	1,742	1,741

 

　下関市では１０月より、小学１年～中学３年生までの医療費が自己負担３割のうち、１割を市が負担する制度が始まります。
　子ども医療費無料化への第一歩となるものですが、全国的には、一部自己負担の条件を付けている自治体は減っており、下表のように全国助成が大半です。
　貧困が広がる中で、子ども医療費の全面無料化は切実な課題です。
　人口減少を食い止めるためには、下関市が、周辺市町のなかで、「子育てが充実した街」といわれることが重要ですが、お隣の北九州市と比べても学校へのエアコン導入や医療費無料化など大変遅れています。

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６日は、私が長く自治会の役員を務めている自治会主催の夏祭り「向井町の夕べ」です。

今年で３８回目です。約５００世帯の町内ですが、１０００名を超える人たちが参加する近辺では大変、にぎわっているお祭りです。

準備はみんなで行います。中学生も熱心に手伝ってくれます。

散文「番茶で一服」…ラジオ体操

 

　♪　新しい朝が来た。希望の朝だ。喜びに胸を開け大空あおげ。ラジオの声に健やかな胸をこの香る風に開けよ。それ　一、二、三。

　言わずと知れた「ラジオ体操の歌」だ。昔懐かしい藤山一郎の作曲だそうだ。３０年ぶりに朝、この歌を聴き体操をしている。

　子どもが小学生の時は、付き合って子供会主催のラジオ体操に行っていたが、その後はご無沙汰。

　それが、自治会の会合で、「夏休み、子どもは例年のように公園でラジオ体操をしているが、年々、減って今年は１０人程度」という話を聞いた。三役の呼びかけで、自分たちも参加しようということになった。

　以来、私など主には７０代が２０人程度、毎朝、参加しラジオから流れる歌を聴き子ども達と一緒に体操をしている。

　昔と比べて体力が落ちた自分を思わざるを得ない。腰の曲げ伸ばしがダメ。足をトントンと跳ばすことがダメ。みんな同じようでお互いに慰めあっている。気づいたこともある。首を回す運動が多く取り入れられている。なるほど、後で気持ちが良い。

　始まる前や終わった後のおしゃべりも楽しい。今は、蒸し暑くて寝られないという話から始まり、町内のお祭りの準備のことが話の中心。夏祭り真っ盛り。

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